早いもので、今年も1か月を切りました。

最近、「ブログを見ているよ!」「チームに興味がある」などと、おっしゃっていただけることが多くなり、うれしい限りです。
これからもみなさんお役に立てる情報を提供していきたいと思います。

競技によっては、来期に向けて束の間のオフに入った選手も多いですね。

オフ期にカラダのメンテナンスのために手術を受けたり、
身体をしっかり休めたり、
競技力アップのために増量をはかるなど、

過ごし方はそれぞれかもしれません。

手術をする選手から病院の食事をメールで送られてくるときがあるのですが、
いくら主食をお大盛りにしたとしても、たんぱく質の量をはじめ全体的に少ないと感じるようです。

ケガの治療のため病院で提供される食事(常食)は、
あくまでも入院患者さんの年齢層に合わせたエネルギー量栄養素の量なので、

選手にとっては、必要な栄養素をプラスすることが、
コンディションを崩さず、侵襲をできるだけ抑えた食べ方になります。

こんな時は、
「どんな栄養素が少ないか」
「普段の食事と比較してどう思う?」などと質問し、
知識の習得と行動の変容につなげています。

自分で考えたり、栄養士としてアドバイスした足りない栄養素は、
売店で補食を購入したり、差し入れを頼んだりしているようですが、
こんな時だからこそ、回復を促進するためにはどうしたらよいか、普段の食事のとり方はどうしたらよいか、とじっくり考えてもらいたいなあと思います。

また、オフ期は運動量が少なくなることをはじめとして、
張りつめていた緊張感がなくなり消化吸収力がアップすること、
年末年始と家族や仲間と集う機会も多く、食事の量が多くなりやすいことなども頭に入れておきましょう。

自分の目的に合わせて賢い食事選択をオフ中にも続けていれば、
練習がスタートした時から充実した時間になるでしょう。

公認スポーツ栄養士 上木明子

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